始めて車をぶつけたのは AE86が納車になったその日だった。

当時はサイドステップが飛んでいったことがショックであり、サイドシルが凹んだことは、サイドステップが直れば「見えないからいい」と思っていた。


アタちゃんからサイドステップを譲ってもらい、代わりに納車時に積んであったTRDのショックをストラットごと渡した。

見た目が直ったので満足だった。

ほどなくして

支笏湖のギャラリー下りで左前を縁石にヒットしてフレームが曲がった。

これは流石にショックだった。

1か月以上車に乗れない日が続いた。

あの頃の車に乗れない日々は地獄だった。

やっとフレーム修正から戻ってきて

嬉しくてその日に支笏湖へ行った。

またその日に左前をヒットしてフレームが曲がった。

当時修理に何十万払ったか覚えてないけど

また修理に大金がかかる。というよりも

また何か月も乗れないほうが辛かった。

そこで 開き直った。

自分で直そう。

友人や諸先輩の指導もあり

電柱でガッチャでバンバンぶっ叩く方法を教わった。

当然 完全ではないけど走れるぐらいには戻った。

十分だ。

どうせまたぶつけるんだから。




何か月かして 今度は右前をヒットした

フェンダーは潰れ 足は後ろに下がり 左にはハンドルをきれるけど 右には切れない状態になった。

フェンダーを外して しばらく左折だけで過ごしたのは若気の至りとしかいいようがない。


それにしても左折だけしかできないというのは行くところが限られるし、非常に乗りにくい。

行きつけのスタンドにタンクローリーがあった。

ローリーの牽引フックにワイヤーロープをかけ

反対側は86の右ロワアーム外側にかける

思いっきりバックしてワイヤーが突っ張れば後方に下がったタイヤが前に出る寸法だ。

応急でずらしていたテンションロッドとロワアームの固定ボルト2本を元に戻し

最初は軽くバックして様子を見る

ドンッ

車に軽い衝撃が伝わる

見ていた友人がストップストップーッ!と大声で手を上げた。

私の86の前輪を見ながら腹を抱えて涙を流している。


どうやらワイヤーがタイロッドにかかってたらしく









IMG00094_5.jpg







































バックしてワイヤーが伸びきった瞬間に 左右のタイヤがアウトに全開開いたわけだ。

パチンコで言えばチューリップ

パカッ!



グンニャリ曲がったタイロッドでは流石に動けず

叩いても捻じってもとても真っすぐ走らない。

走らないどころか、ガクガクして動けないといった方が正しい。


あのあとどうしたんだっけ?

重ステを移植したんだったか、、、、、








 
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