バス停でバスを待っていた女性はどこかで見たことがある顔だった
ちょうどバス停の隣に車を停めた私は誰であるかの確証無く、とりあえず頭を少し下げてこう言った。
あれ・・・?・・・こんにち・・・・わ・・・・・。
あぁ、どうもこんにちわ。
その声で誰だか思い出した。
3軒隣のタバコ屋さんの奥さんだ
3年ぐらい前に閉店してそれっきり会ってなかったから忘れてた。
喫煙当時よく通ってたんだけど、禁煙してからはぱったりと行かなくなってしまった。
閉店して以来ですね?
あぁそうですね。
もうお店やってないんですか?
えぇ、閉店してからパートに声がかかってあれからずっとパートに行ってるんです。
へぇー、あそこって自分の建物じゃなかったんですか?
いえいえ、全然違いますよ。当時は6軒入ってたんですけど一軒出て、もう一軒でて
最終的には6軒分を私一人で借りてたんです。
えぇ!お店結構広かったですよね?家賃高かったんじゃないですか?
月25万だったんです。
おぉ・・・25万・・・・タバコと雑貨では結構な金額ですねぇ
あんなボロボロの建物で25万だったんですよ。私、1億払ったんですから。
そうですよねぇ30年もやれば約1億ですねぇ・・・凄い。
バスが来た
それじゃぁまた。
はいどうも。
うーん・・・・いろんな意味で凄いよなぁ・・・・
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